青柳会長 ごあいさつ
2008年6月から大島襄二先生のあとを受けて、ニュージーランド学会会長を2年間お引き受けすることになりました。深い学識、豊かなご経験、幅広い人脈,温厚なお人柄、それにたぐい稀な記憶力、どれを取ってみても、私は大島先生には遠く及びませんが、15年間にわたって大島先生の築いて来られたニュージーランド学会を何とか守り、さらに将来に向けていっそうの発展に尽力していかなければならないと考えております。
関西ニュージーランド研究会として1992年に発足したニュージーランド学会も、昨2007年創立15周年を迎えました。この15年間、年1回の研究大会も含め、50数回に及ぶ研究例会が開催されました。さらに3年ごとにニュージーランドで現地研究者との合同例会が開催されております。毎年1回発行する学会紀要『ニュージーランド研究』も14巻まで刊行されております。2006年には国際交流基金を初め、いくつかの財団の支援を受けて国際シンポジウム「太平洋の環境問題を考える」が京都で開催され、翌07年には長い間の懸案であったニュージーランド学会10周年記念事業『ニュージーランド百科事典』が春風社から刊行されました。
会員も現在は関西にとどまらず、日本各地、さらにニュージーランドにも広がり、会費の徴収や為替の変動にどのように対処すべきか、会計理事の頭を悩ませております。
関西方面でのニュージーランドに関心を持つ人々の小さな集まりが、わずか15年の間にここまで成長することが出来たのは、大島会長のお力は無論のこと、由比濱省吾前副会長、田辺真人前副会長、また各実務担当理事のご尽力によるところが極めて大きかったことは、述べるまでもありません。この機会に改めて感謝申し上げます。
本年2008年は第4回現地例会Japan-NZ International Public Symposiumが、ハミルトンのワイカト大学で8月末に開催されることが決定しております。今回は日本側・ニュージーランド側合わせて14件の発表が予定されており、発表テーマも自然地理、政治、文学、対日関係など多彩であり、実り多い有意義な会議になることと期待しております。ワイカト大学側の責任者ビーティー講師も会議の設営、広報に懸命に尽力して下さっているので、この公開シンポジウムを機に、日本に関心を持ってくれるニュージーランド人が増加すればよいなどと欲張ったことさえ考えております。
ニュージーランド学会はその設立当時から標榜しておりますように、研究者のみの集まりではありません。ニュージーランドに関心を持っている、ニュージーランドが好きだ、ニュージーランドに行ってみたい、というすべての人々に門戸を開いております。どうぞ気軽に扉を叩いてみて下さい。
2008年6月
ニュージーランド学会会長 青柳まちこ
初代会長 ごあいさつ
「ニュージーランド学会」を覗いて見ませんか。
「学会」という名で堅苦しい学者の集まりとおもわれるかもしれませんがここは何でも知り
たい、覚えたいという「学ぶ会」なのです。誰でも気楽に集まって、いつも何か新しいことが聞ける会、それも、毎回、和やかなコンパで楽しく終わるという会
です。「学ぶ」といっても緊張してノートをとる人はいません。ゆったりと寛いで話を聞くというスタイルです。
1992年の秋、当時のニュージーランド日本財団の会長、ロッド・ミラー元・駐日大使
が、私と田辺眞人さんに会いたいと京都に来られました。「ニュージーランドのことを勉強する会を作れませんか?」「やって見ましょう」。ニュージーランド
のことを専門に研究している人など少ない時代でした。ニュージーランドにいったことのある人に呼び掛けました。ニュージーランドに行ってみたい人もきました。
好学心に富む学生さんも、商社で駐在したOBも、家庭の主婦も、旅行好きのOLも。
10周年記念の『ニュージーランド事典』が2007年6月に出版され、横浜で記念シンポジウム「環境先進国ニュージーランドに学ぶ」を開催、ケネディ大使をはじめ多数の関東方面の参加者もあり盛会でした。3年ごとのニュージーランドでの例会、今回は北島のハミルトンです。さぁ、早く仲間入りしましょう。この楽しそうな「学会」へ。

大島初代会長 近影
園田女子学園大学にて
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